あさば旅館
2021年11月に義母への親孝行ということで泊りました。
510年以上前に、浅羽弥九郎幸忠が修善寺曹洞宗開山のため、訪れ、堂守のため門前に開いた宿坊が始まりの旅館。
一階のロビーからテラスに出て見える景色
客室の窓から見える景色。
庭園に能舞台があります。
加賀大聖寺藩主の前田利鬯子爵が東京・深川の富岡八幡宮に寄進したものを、明治後期に移築しました。
約40年前から「修善寺藝術紀行」と題し、能楽、狂言、新内、文楽、琵琶楽を、一流の師を招き、公演。
夕景
夜景。
畳敷きの床の間には、季節の掛け軸と山野草。
本革張りの椅子、ソファなどから能舞台のある庭園を眺める。
客室にも高野槙の露天風呂がありました。
日本百名湯に選ばれた修善寺温泉を客室の内風呂、露天風呂ともに源泉掛け流し。
他に池のほとりにある野天風呂、女性風呂、男性風呂、空きがあれば入浴可能な家族風呂。私は男性風呂以外全部入りました。
寝具はオーナーや女将が使用感をチェックして特注したもの。
洋室で夕食をいただいている間に和室に布団を敷いてくれたのですが、和室にも入り口があり、音もたてず、気づかないうちに終わっていたことに驚きました。
見た目はピンと張られたシーツとふわふわの布団ですが、寝心地もとても良かったです。
地元の旬の海川、山野の幸を客室でいただきます。
美味しかったです♪
私たちがロビーでお茶を飲みながら、庭園を眺めていたら、有名な俳優のお二人が、結婚式のお色直しの和装の姿で通りました。
スタッフに聞いたら、チャック・アウトとチャック・インの間の時間に、能舞台で結婚式ができるとのこと。
白無垢で能舞台で結婚式を済ませ、お色直しをして、これから披露宴のようでした。
そのスタッフも当日の朝まで知らされていなかったとか。
トップ・シークレット。
マスコミは一切いなかったです。
さすがです。
厳格な審査がされるフランスのホテル・旅館・レストランの協会組織「ルレ・エ・シャトー」に、日本で初めて加盟。
古い建物は、営業を続けながらも、少しづつ改修。
畳やリネンなどは常に心地よい肌触りであるように、少しづつ交換。
「私たちは宿を経営しているというよりも、守り人と思っています。
長く続くこの宿や地域のひとつの繋ぎ手として、代々から預かったものをしっかりと管理して、この場でのひとときをお客様に喜んでいただく、ただそれだけに勤しんでいます」と女将の浅羽弥佐さん。