スペイン個人旅行~5日目~バルセローナ~グエル公園
サン・パウ病院からは、地下鉄Alfons X駅まで歩き、シャトルバスに乗ろうとしましたが、運行していませんでした。
流しのタクシーを利用して、グエル公園に向かいました。€4.40
入場券は日時を指定し事前に購入しました。€10/人
Buy tickets | Web oficial Park Güell | Barcelona (parkguell.barcelona)
15時30分に入場したときに、入り口には当日券は売り切れと掲示されていました。
グエル伯爵の依頼でガウディが、1900年から1914年の間に作りました。
彼らはワグナーの「楽劇」に魅了されていて、自然との調和を目指して作り上げようとしました。
この頃、バルセロナでは工業化が急速に進んでおり、そこで彼らは自然と芸術に囲まれて暮らせる、新しい住宅地を作ろうとしました。
しかし、彼らの価値観は、当時理解されず、広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていましたが、買い手がつかず、結局買ったのは、ガウディとグエル伯爵だけでした。
グエル伯爵の没後に工事は中断し、市の公園として寄付されました。
ガウディが一時住んだこともある家が、ガウディ記念館として公開。€5.50/人
ガウディがデザインした家具などが集められて展示されています。
カルヴァリーの丘を上るとこの景色が見えます。
総面積2694㎡ある中央広場は、縦83メートル、横43メートルの楕円形をしています。
ガウディは住人が、様々な余暇や行事を行うための憩いの場として設計しました。
また、広場の地面は「ろ過機能」を備えており、降り注いだ雨は地下の貯水槽に流れ込む仕組みになっています。
ガウディはベンチの設計段階で、石膏が乾く前のベンチに人を座らせて型取りするなど、座りやすい形を徹底的に研究し、最終的にこの波形の形状に辿り着きました。
グエル公園の入口に建つ守衛小屋と管理事務所をみてサルバドール・ダリは「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評したそうです。
左の守衛小屋だった所は歴史博物館、右の管理事務所だった所はお土産店です。
市場にはグエルの希望で、高さ5メートルの古代ギリシアの神殿建築などに用いられるドーリア様式の列柱が86本も並んでいます。
柱の内側には、雨水を通す管が入っていて、市場の真上にある「中央広場」の砂を通ってろ過された雨水が、柱の管に流れ込む仕組みになっています。
市場の下には1200㎡の巨大な貯水槽が設けられていて、柱の管を通った雨水は、この貯水層に貯えられていきます。
大階段中央にある一番人気の全長2.4mの大トカゲdragon、中央広場の下にある市場天井の円形モザイク装飾等、粉砕タイルを使用したデザインはガウディの助手ジュゼップ・マリア・ジュジョールが手掛けたようです。
トカゲ像の口には排水口の役割があり、貯水槽に溜まった雨水はここから排水されます。
出口を出て、坂を1ブロック下るとタクシー乗り場があったので、帰りもタクシーでサグラダファミリア近くのホテルへ向かいました。€6.50